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山映の考える『郷土料理』とは
食べ物は、その産地で食べるのが一番うまいことは言うまでもない。
しかし交通機関の発達は百里を一里に縮めてしまったし人間の生活はあらゆる面に複雑になった。
食べ物も、その土地の材料とその土地の料理法だけでは満足できなくなった。
それで郷土料理でも材料が普遍的で味が万人向きのものは、どしどし他国へ広がってゆく。
こうして、いながらにして日本中の域は世界中の優れた郷土料理を味わい得る事は文明開発の余沢と言えよう。
しかし万人向きにアク抜きされた地方民謡のように郷土料理でも都会風に悪洗練されたものが本場へ逆流して郷土の香りの強烈さが失われるのではないか?と心配する向きもある。
せめて、本場には他国人にとってはちょっと強すぎる程であっても、郷土料理の伝統と個性を残して置きたい。
でなくてはツーリストの楽しみの半分は失われてしまう。
「薩摩豚骨料理」「薩摩汁」「薩摩酒ずし」にしても今後長く残して行きたいものです。
「味の道」 新村勝納 著





