「火曜日に取り組んでいる2つのこととその意義について」
料理教室/おばんざい


おばんざい

 かれこれ8年ほど前に月例の不定期開催で始めたおばんざいイベント。
「若女将の台所」から「女将の台所」となり、今年からは、おばんざいという括りを超えて「火曜日の山映」として、第一第三火曜日の定期開催として再スタートしました。

 当初は私、女将が調理をし家庭料理を楽しんでいただいておりましたが、今年からは、三代目や去年からチームに加わった厨房スタッフの落君も一緒に、 普段の山映のおまかせ料理とはまた違った自由な発想で郷土の食材を調理し、 山映の次なる料理をチーム全員で作っていくクリエイティブな場としての意味合いも含め、月に2回取り組んでいきます。

大皿に持ったお料理を並べたカウンター越し直接お客様の反応をみることができるのは、私達にとって様々なインスピレーションを得られる大変貴重な時間。これを活かして、「Beyond Obanzai, その先にあるもの」を追求していきます。

 伝統と本質はしっかりと継承しながら、より郷土に根差し、皆様に寄り添った料理屋を目指します。

料理教室

 私、女将が主催する月に一度のお料理教室。本格化してから2年目ですが、おかげさまで素敵な生徒さん方にお越し頂き、和気藹々賑やかに開催しています。今年から、1クラス増やして毎月3クラスのお教室を運営しています。

 山映の料理とはまた違った家庭料理のお教室ですが、店のカウンターにて、花を愛でながら、あれやこれやと使う骨董から現代物の器などにも触れて頂き、季節を愛でながら日常の家庭料理を大切にしていくということもまた、食文化の継承につながる活動の一環として楽しく真剣に取り組んでおります。

 料理屋で生まれ育った私ですが、19歳で渡英するまで包丁を握ったことがほぼありませんでした。しかし、物心着く前から、うちの料理の味で育ったこと、多感な時期にヨーロッパで6年間生活したこと。これらは本当に有り難かった。今になってつくづく思います。その味覚と感性と、そして本格的に仕事として調理やレシピ開発をするようになってから培った経験と技術を、みなさまの日常ごはん作りの役に立てていきたいというのがこの教室の目的です。

 コンセプトは、
「みなさまの日常に寄り添う」
「家庭的でホッとする料理でありつつ、現代的で実用的 -homey & comfort yet mordern & practical」。

 日常のごはんだからこそ、定番の料理をより美味しく、近所で揃えられる材料で作れて、旬の時こそ美味しくて安くで手に入る材料をふんだんに使って楽しめる、そんな食事の作り方をお伝えします。料理が好きな人も苦手な人も、「美味しく作りたい、美味しく食べたい」という気持ちのある方々が集まって、学んで実践して、それぞれが自信をつけて料理することが楽しくなり、そしてその気持ちが食べる人にも伝わる、楽しいこともしんどいことも人それぞれにある日々の暮らしの中で、「今日のごはん美味しいね」の何気ない一言で気持ちがスッと晴れやかになる、そんな瞬間がどんどん増えていく、心地よい連鎖が広がっていったら幸いです。